真面目で気が弱いダメ男"あの人”のブログ

否定的な人、非正規雇用で15年が「自己」に目覚めるまで

好きではない女性

つくづく自分は最低だと思う。

久しぶりに会った年下の女性を抱いた。以前から興味があった人だったけど、数人の知り合いと交際していた経験があるので敬遠していたし、興味はあるけど好きでは無かった。付き合ったり結婚なんて考えられない。つまり、抱きたかっただけ。

聞けばその人は、こんな自分のことが好きだと言う。なんて可哀想な人で、なんて最低な自分だろうと思った。やんわりと付き合ったり、結婚なんて考えられないと伝えて、それでも好きだと言うと困った表情を浮かべていた。口を尖らせながら、断ったらこれが最後になりそうだし……と渋々、承諾してくれた。

こんな時ですら、相手を幸せにしてあげられない自分の甲斐性の無さに、軽く自己嫌悪する。その場しのぎの嘘すらつかず、いつも自己保身に走って相手に責任を押し付けてばかりだ。そうやって、今までどれだけの人を傷つけてきたことだか……お前は本当に最低だよ。

好きではない女性を抱きながら、元彼女のことを思った。元彼女は本当に自分のことを愛してくれていた。心も体も。その愛情の深さと重みが違う。そして、自分も彼女を愛していたんだなぁ、と再認識して、涙が出そうになった。

周りの友人には、フラれて尚も想いを寄せる一途な男を演じながら、なんと不誠実なことだろうか。これがお前の本性だ。どうしても、セックスがしたかった。それで失われた何かが少しでも満たされるんじゃないかと思っていた。最低だ。



彼女が遠ざかる。

こんなことをしたらダメだって、わかっていたのに。未だに俺は自分で自分の首を閉めている。

ごめんなさい。