真面目で気が弱いダメ男"あの人”のブログ

否定的な人、非正規雇用で15年が「自己」に目覚めるまで

何度も何度も立ち止まる

転職活動は順調。
以前の自分とは比べ物にならないほど、経歴のブラッシュアップとセミナーへの応募など精力的に活動している。
求人のチェックをする度に「大卒、資格保有者、経験者」と自分に無い応募資格欄を見て暗い気持ちになっていたけど、以前に比べたらだいぶましになった。無い袖は振れないし、嘆いていても仕方ない。

いまはただ、あの子に会いたくて自分を突き動かす。
「私のためではなく、自分のために頑張ってね」
という言葉が胸に突き刺さるが、自分のためになんて思えない。
どうしてこうなってしまったのか…という現状に対する疑問と、変えられない過去への後悔。



苦労してきた友人の話を聞いた。
大学を6年かけて卒業。第一志望の会社に落ち、あても無く状況。三十歳を手前にして1年間のニート生活を経て今では大手関連会社の正社員。
彼がついこの前までニートしていたような錯覚に陥っていたけど、派遣→契約社員→正社員と6年も同じ現場で働いていたようだ。
聞けば大学もMarchレベル。

俺はいったい、何をしていたのだろうか。
6年間だけではなく、今までの人生で何をしてきたのだろうか?

がむしゃらに料理を運び、将来に不安を抱えながら笑顔で接客をする。
自分に明るい未来などが待ち受けているとは思えずに過ごした。
そんな生活に嫌気がさして、自分を変えようと某私立大学を受験するも失敗し、同時期に応募した予備自衛官にもなれなかった。

「学ぶことも、貢献することも俺には資格がないのか…」
と思うと、気持ちはいっそう暗くなった。
この国に自分の居場所は無いんだと思った。
だから、国を捨ててオーストラリアで生きていくことを決めた。

そこまでの選択は間違っていなかったと思う。
故郷を捨てた男には日常の些細な何もかもから学ぶことができた。

ではなぜ戻ってきた?
何を学んだ?
たった、それだけの期間でか?
お前に何ができる?

試される日々は続く。
もう頼れるアイツは居ない。

何度も何度も立ち止まる。